
カナダで新しい住宅購入支援制度って知ってる?



そうなの?でも家も高いし、まだ買えるかどうかもわからないんだけど。



節税効果も抜群、将来家を買わなくても預け先を変更できるし、お得しかないよ。
カナダで新しい住宅購入支援制度が誕生しました。
その名も「FHSA(First Home Savings Account)」。
2023年4月1日から利用可能になった、まだ新しい制度です。
カナダでは住宅価格が高騰する中、夢のマイホームを手に入れるのは多くの人にとって大きなチャレンジです。
そんな中、FHSAは、税金を賢く節約しながら、計画的に住宅購入資金を準備することができます。
こちらの記事では、以下の内容をご紹介します。
- FHSAについて
- メリットと注意点
- RRSPとの違い
- 年収3万ドルのシュミレーション
FHSAの概要
FHSAは、初めて住宅を購入するための資金を税制優遇の下で貯蓄できる口座です。
カナダ政府が提供する他の貯蓄プログラム(RRSPやTFSA)と似た特徴を持ちながら、初めて住宅を購入する人に特化したメリットがあります。



新しく節税できる制度らしいので、気になってました
FHSAの主な特徴
税制優遇
所得税の負担を軽減
FHSAの金額は、RRSPと同様にその年の課税所得から控除できる制度。
貯蓄された資金とその運用益は、初めて住宅を購入する際に引き出した場合、完全に非課税になります。



投資の利益も非課税になるのは、嬉しいね
年間および生涯拠出限度額
年間拠出限度額:$8,000 CAD
生涯拠出限度額:$40,000 CAD
運用の自由度
口座内で運用できる資産には、株式、債券、ETF、ミューチュアルファンドなど、TFSAやRRSPと同様の投資オプションが含まれます。



結構広い範囲で運用できるんだね!
利用条件
・初めて住宅を購入する人
(過去4年間に自宅を所有していない場合も含む)
・18歳以上である
・カナダ居住者である
他のプログラムとの違い
FHSAは、RRSPやTFSAの特徴を組み合わせた新しい制度
RRSPのHome Buyers’ Plan (HBP) との違い
HBPでは、RRSPから引き出した資金を15年間で返済する必要がありますが、FHSAでは返済義務がありません。
FHSAの資金は完全に非課税で引き出せます
TFSAとの違い
- TFSAは拠出時に税控除を受けることができませんが、FHSAは控除が可能。
- FHSAは住宅購入という特定目的に限定されています。
利用終了後の選択肢
FHSAの資金を最終的に使用しない場合
- RRSPへの移行:非課税でRRSPに移行可能。
- 課税対象の引き出し:目的外で引き出した場合は課税対象となる。



住宅購入しなくても老後に向けて資金移動できるのは嬉しい
メリットと注意点
メリット
・住宅購入資金を効率的に積み立てられる
・税制が優遇されるので、資金形成が加速する
・長期的な投資運用による利回りが最大化される。



税金も高いし、これは利用しない手はないね!
注意点
資金を利用せず期間が終了した場合は、何もしないと課税されるリスクがある。
年間および生涯の拠出限度額を超えた場合、ペナルティが発生する。



利益が大きい分、注意しないと大変だね
年収3万ドルの場合の例
年収が30,000ドルの場合に8,000ドルをFHSAに拠出した場合
課税所得が22,000ドル(30,000ドル – 8,000ドル)になります。
FHSAの課税所得への影響
- 年収(課税所得)
基本的な所得:30,000ドル - FHSAへの拠出額
年間最大拠出額:8,000ドル(2023年時点) - 課税所得の計算
課税所得 = 年収 – FHSA拠出額
課税所得 = 30,000ドル – 8,000ドル = 22,000ドル - 税率の適用
カナダでは累進課税制を採用しており、課税所得に応じて異なる税率が適用されます。課税所得が低くなるほど、支払う所得税の額も減ります。
具体的な税金の例
あなたが住む州の税率が以下のようだとします
- 30,000ドルの課税所得での税金:5,000ドル
- 22,000ドルの課税所得での税金:3,500ドル
この場合、8,000ドルをFHSAに拠出することで、所得税が約1,500ドル減ることになります。
※実際の税額は連邦税と州税の両方に影響されるため、正確な金額は居住している州や所得控除の状況によります。



税金って本当高いですよね。。



こんなに差がでるなんてびっくり!
FHSAとRRSPを活用する場合
FHSAで8,000ドル、RRSPでさらに余剰分を拠出すると、節税効果がさらに高まります。
タックスフリーのポイント
- 投資収益の非課税
FHSA内で運用された投資からの利息、配当、キャピタルゲインはすべて非課税。
- 住宅購入時の引き出しも非課税
初めての住宅購入に利用する場合、引き出した金額も非課税です。



普通に投資すると利益分の税率30%だから、非課税はお得過ぎる!
RRSPとの違い
RRSP(Registered Retirement Savings Plan)も、税制優遇を提供する貯蓄プランで、FHSAと似た特徴を持ちながらも目的や使い方が異なります。
以下にRRSPの仕組みやFHSAとの違いを詳しく説明します。
RRSPの特徴
税控除
- RRSPに拠出した金額は、FHSAと同様に課税所得から控除されます。
- たとえば、年収が30,000ドルでRRSPに8,000ドル拠出した場合、課税所得は22,000ドルになります。
2. 投資収益の非課税運用
- RRSP内で運用された利息、配当、キャピタルゲインは非課税です。
ただし、引き出し時に課税される点がFHSAと異なります。
3. 引き出し時の課税
- 引き出した金額は、引き出し時点での所得として課税されます。
- 引き出し時に課税されることで、現役時代よりも税率が低いリタイア後の収入に合わせた節税が期待できます。
4. 拠出限度額
- 年間限度額:前年の所得の18%またはCRAが設定する最大額(2024年は30,780ドル)のいずれか低い金額。
- 未使用の拠出枠は翌年以降に繰り越し可能です。
FHSAとRRSPの違い
特徴 | FHSA | RRSP |
---|
目的 | 初めての住宅購入資金 | 退職後の生活資金 |
税控除 | 拠出時に課税所得を減少 | 同様 |
投資収益 | 非課税 | 非課税(運用中) |
引き出し時の課税 | 初めての住宅購入での引き出しは非課税 | 引き出し時に課税 |
返済義務 | なし | HBPを利用する場合は15年以内に返済が必要 |
拠出限度額 | 年間8,000ドル(生涯40,000ドル) | 年間所得の18%またはCRAが定めた最大額 |
未使用枠の繰越 | 可能(ただし40,000ドルの生涯限度額を超えない範囲で) | 可能 |
RRSPとFHSAを組み合わせる方法
Home Buyers’ Plan (HBP)
RRSPを使って住宅購入資金を一時的に引き出すことができます。
- 最大35,000ドル(夫婦なら合計70,000ドル)を非課税で引き出し可能。
- 引き出した金額は15年以内にRRSPに返済する必要があります。
FHSAを活用しながら、RRSPのHBPを併用することで、より多くの資金を住宅購入に充てることが可能
注意点
RRSP拠出額の優先順位
年収が低い場合、RRSPの税控除の効果が小さくなることがあります。この場合、RRSPの拠出枠を将来の年収が高い時期まで温存することを検討してもよいでしょう。控除効果は所得税率が高いほど大きいためです。
FHSAの利用期限
FHSAは「初めて住宅を購入するための目的」に限定されています。購入予定がない場合、RRSPに集中する方が適切な場合もあります。
タックスフリーの違いに注意
- FHSAは住宅購入時の引き出しが非課税で、返済義務がありません。
- 一方、RRSPのHBPでは非課税で引き出せますが、返済が必要です。また、通常のRRSPの引き出しは課税対象となります。
まとめ
いかがでしたか?
住宅価格が高騰しているカナダですが、いつかマイホームを建ててみたいですよね。
計画をたて、節税しながらこのような制度をうまく利用すればいつか叶うかもしれません。
FHSAは住宅購入に特化した税制優遇制度で、引き出しが非課税という大きなメリットがあります。
RRSPは退職後の生活資金を目的としながらも、HBPを活用して住宅購入資金として一時的に使うことが可能です。
私も少しずつ頑張っていますので、皆さんも一緒に頑張りましょう。